第133章 あの死んだ連中のことを言っているのか?

「聞いたか? 今夜来るの、ブラッドムーンの連中らしいぞ」

「マジかよ。ブラッドムーンって、全員が一流の殺し屋だって話じゃねえか。こっち、ヤバくね?」

「ビビってんじゃねえ。こっちは二十人以上いる。門ひとつ守れねえわけねえだろ」

「ブラッドムーンが何だってんだ。俺が泣かせてやるよ。ママ呼びながらな」

田村家は山の麓にひっそりと建っていた。周囲にあるのは木々と闇だけ。家と呼べるものは、この一棟きり。

門前を巡回するボディーガードは二列。黒の統一制服に身を包み、背丈も体格も揃っている。訓練された用心棒――そう言い切れる面構えだった。

だが、口は軽い。

雑談に興じ、前方の林で見張りが上...

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